風俗業界は独立して成功すれば高収入が得られるため、オーナーとして風俗店の開業を検討する方も少なくありません。しかし、風俗店はただ開業すれば儲かるわけではない点に注意が必要です。
お店の売り上げが安定するまでは、オーナーとしてではなく店舗スタッフとして業務を行う必要もあるでしょう。当記事では、風俗店オーナーの仕事内容や、オーナーが収入を得られる仕組みについて詳しく解説します。風俗店オーナーになる前に必要な準備についても触れるため、風俗店の開業を考えている方はぜひご一読ください。
風俗店の開業後は、店舗スタッフを雇って運営を任せるのが一般的です。しかし、開業直後から店舗運営のすべてを人に任せるケースは少なく、経営がある程度軌道に乗るまではオーナー自ら実務を行う必要があります。
以下では、オーナーの仕事内容を「開業からお店が軌道に乗るまで」「売り上げが安定してから」の2つの時期に分けて解説します。
風俗店の開業から、お店がある程度軌道に乗るまでのオーナーの仕事内容は、主に下記の4つです。
スタッフ募集 |
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風俗店経営のために欠かせない存在が、スタッフです。主に店舗運営を行う男性スタッフと、接客を担当する女性キャストを募集します。女性キャストはお店の顔とも言えるため、お店のコンセプトに合う人材を揃えることが重要です。 |
スタッフ管理 |
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店舗の売り上げは、女性キャストによって大きく左右されます。評判のよい女性キャストはもちろん、なかなかお客さんがつかない女性キャストについても、接客スキルやアピールポイントを定期的に見直すなどの管理が大切です。 女性キャストが辞めないように、普段から話しやすい環境を作っておくことも風俗店オーナーや店舗スタッフの仕事の1つです。 |
広告等の打ち合わせ |
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お店の集客につながるキャンペーンの企画や広告の打ち出しも、店舗経営において重要です。雑誌やWEB媒体に広告を形成する際は、広告代理店や自社の担当者と入念に打ち合わせを行います。少しでも売り上げがアップするように、顧客が来店したくなるような企画や広告を打ち出しましょう。 |
お金の管理 |
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経営が軌道に乗るまでは、スタッフの給与や店舗の売上金といったお金の管理もオーナーの仕事です。ずさんな管理は盗難や給与未払いなどのトラブルにもつながるため、慎重さが求められます。 |
上記の他にも、お店のSNS運営やホームページの更新をオーナー自らが担当することもあります。
経営が安定するとスタッフも増やせるため、オーナーは徐々に経営にかかわる業務を行うことになります。
経営が安定した状態からさらに店舗の売り上げを伸ばす方法として、下記の2つの選択肢が挙げられます。
・店舗規模の拡大
在籍する女性キャストの人数を増やし、顧客の対応数を増やす方法です。店舗に人気が出て顧客の対応数を増やすことができれば、自然と売り上げもアップするでしょう。ただし、店舗の拡大にともなって人件費や女性キャストの送迎費といったコストがかかる点に注意が必要です。
・多店舗展開
店舗に人気が出たら、姉妹店を開業することも可能です。複数店舗を持てば合同キャンペーンを展開するなど、さまざまな経営戦略を立てられます。また、円滑に店舗を展開するためには、安心して新店を任せられる人材を育てておく必要があります。
上記の2つの方法には、スタッフ管理や顧客管理が複雑化するリスクがあります。あらかじめ管理システムを確立するなどの対策を行っておくと、リスクを軽減できるでしょう。
風俗店経営は、開業後すぐに黒字になるとは限りません。開業して間もないころは知名度が低く、効果的に集客できない可能性があるためです。店舗経営が軌道に乗って、ようやくオーナー自身が儲けられます。
以下では、風俗店オーナーが収入を得る仕組みや注意しておきたいポイントを解説します。
店舗の売り上げは、すべてがオーナーの収入になるわけではありません。売り上げには、女性キャストに支払うバックが発生します。仮に1日10人が来店して客単価13,000円であれば、1日の売り上げは130,000円です。女性キャストのバック率が50%であれば、1日あたりの収益は65,000円になります。
店舗運営にかかる費用は、キャストへのバック以外に下記が挙げられます。
【店舗運営にかかる費用】
また、毎月発生する費用の他に、開業時は初期費用がかかる点にも留意しましょう。風俗店を開業する際は、開業直後に資金不足で経営難に陥らないよう、当面の運転資金や初期費用などの開業資金を計算しておくことが大切です。
風俗店の開業直後は、支出が売り上げを上回るケースもあります。経営が軌道に乗るまでは、オーナーは無収入となる可能性もあることをあらかじめ理解しておきましょう。
女性キャストが揃い、顧客の中にリピーターが表れるようになるまでは、一般的に3~6か月程度かかります。女性キャストやリピーターが定着してくる時期に合わせてホームページの作り込みなどを行っておけば、3か月程度で売り上げアップを実感できることもあるでしょう。
また、開業時は下記の初期費用も視野に入れて資金を用意しておきましょう。
【開業時の初期費用の内訳】
風俗店を開業させるには、法律に関する知識やある程度の資金の準備が必要です。風俗経営を成功させられるよう、以下の3つを確認しておきましょう。
・資金
風俗店の開業時には、物件の取得や家賃などの初期費用に加えて、店舗経営が軌道に乗るまでの運転資金も必要です。
店舗の規模や集客力によって多少の差はあるものの、一般的に店舗経営が軌道に乗るまでには1,000万円程度の資金が必要と言われています。
・法律の知識
風俗店を開業する際は、業態や提供するサービスによって必要な書類や手続きが異なります。また、風営法や売春禁止法に抵触する営業を行えば、お店が摘発されることもあります。
手続きについて行政書士などの専門家に代行を依頼する場合でも、風俗店オーナーとして可能な限り法律についての知識を身につけておきましょう。
・人材
お店の経営が軌道に乗った後に、店舗運営の大半を任せる男性スタッフと、オープン時から接客を担当してもらう女性キャストの確保も重要です。
人材の確保は、求人サイトなどの広告媒体で募集する他、風俗業界の知り合いから店舗のイメージに合った人を紹介してもらう方法もあります。法律の遵守は、働く男性スタッフや女性キャストにも求められます。人材の採用後は開業に向けて準備を進めつつ、法律に関する指導も行いましょう。
風俗店オーナーは、店舗の売り上げを安定させられれば高収入を得ることも可能です。ただし、風俗店経営はある程度の資金やノウハウがなければ失敗するリスクも上がります。風俗店オーナーとしての収入をアップさせるためには、経営のコツを理解することが重要です。
以下では、風俗店オーナーとして収入をアップさせるコツを2つに分けて解説します。
オーナー自身が風俗店ならではのルールや働き方を把握しているかどうかは、経営に大きく影響します。安定的に風俗店を経営するには、事前に店舗運営のノウハウを学ぶことが大切です。
効率的に経営ノウハウを身につける方法として、実際に風俗店で勤務するのがおすすめです。風俗店スタッフとして働けば、業界のルールや業務内容などを学んだ上で開業できます。また、独立を目的に働く場合は「店長・幹部候補」の求人へ応募すると店舗運営の業務に携われます。
風俗店経営は、工夫すれば少ない初期費用で開業できる場合もあります。始めから複数店舗の経営を検討する方もいますが、多店舗経営は収入が大きい一方で、リスクも大きいことに留意しましょう。
まずは1店舗から始め、経営が軌道に乗ってからスタッフ数を増やして多店舗展開を検討する方法が堅実です。
風俗店のオーナーは、経営が軌道に乗るまでは店舗スタッフとしての業務を行う必要があります。スタッフ募集やスタッフ管理、企画の打ち出しなどを行い、店舗の売り上げが安定すれば徐々に経営にかかわる業務へ移行するのが一般的です。
また、開業には物件の取得費を始めとした初期費用も必要です。開業後3〜6か月は無収入の期間があることを想定し、ある程度の資金を準備しておきましょう。風俗店の業務内容を細かく把握できていない場合は、開業前に風俗店スタッフとして勤務しておくのもおすすめです。