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風俗店オーナーは儲かる?仕事内容・開業に必要な準備も解説

風俗業界は独立して成功すれば高収入が得られるので、オーナーとして風俗店の開業を検討する方も少なくありません。しかし、風俗店はただ開業すれば儲かるわけではない点に注意が必要です。お店の売り上げが安定するまでは、オーナーとしてではなく店舗スタッフとして業務を行う必要もあるでしょう。

この記事では、風俗店オーナーの仕事内容やオーナーになるために必要な準備について、詳しく解説します。さらに、風俗店オーナーが収入を増やすコツについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

1.風俗店オーナーはどんな人?

風俗店のオーナーとは、風俗店の所有者であり出資者のことです。風俗店のオーナーと店長は必ずしもイコールではなく、オーナーが現場の責任者として店長を雇い、店舗運営を任せているケースもあります。

風俗店と言うと、他の企業とは異なる特殊な職業だと感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、風俗店も一般企業と同じく、法令や条例に則って経営が行われる会社の一種です。

風俗店のオーナーの中には、キャバクラの元ボーイなど、水商売の世界から経営者になった方もいます。一方、ごく普通の会社員などが、脱サラや副業でデリヘル店の経営に参入するケースも少なくありません。風俗店は他の業種に比べて開業資金が少なく済む傾向があることも、一般企業から風俗業界の経営者に挑戦する方の多さにつながっていると言えます。

 

2.風俗店オーナーの仕事内容

風俗店の開業後は、店舗スタッフを雇って運営を任せるのが一般的です。しかし、開業直後から店舗運営のすべてを人に任せるケースは少なく、経営がある程度軌道に乗るまではオーナー自ら実務を行う必要があります。

以下では、オーナーの仕事内容を「開業からお店が軌道に乗るまで」「売り上げが安定してから」の2つの時期に分けて解説します。

 

2-1.開業からお店が軌道に乗るまでの仕事内容

風俗店の開業から、お店がある程度軌道に乗るまでのオーナーの仕事内容は、主に下記の4つです。

スタッフ募集

風俗店経営のために欠かせない存在が、スタッフです。主に店舗運営を行う男性スタッフと、接客を担当する女性キャストを募集します。女性キャストはお店の顔とも言えるため、お店のコンセプトに合う人材を揃えることが重要です。

スタッフ管理

店舗の売り上げは、女性キャストによって大きく左右されます。評判のよい女性キャストはもちろん、なかなかお客さんがつかない女性キャストについても、接客スキルやアピールポイントを定期的に見直すなどの管理が大切です。

女性キャストが辞めないように、普段から話しやすい環境を作っておくことも風俗店オーナーや店舗スタッフの仕事の1つです。

広告等の打ち合わせ

お店の集客につながるキャンペーンの企画や広告の打ち出しも、店舗経営において重要です。雑誌やWEB媒体に広告を形成する際は、広告代理店や自社の担当者と入念に打ち合わせを行います。少しでも売り上げがアップするように、顧客が来店したくなるような企画や広告を打ち出しましょう。

お金の管理
経営が軌道に乗るまでは、スタッフの給与や店舗の売上金といったお金の管理もオーナーの仕事です。ずさんな管理は盗難や給与未払いなどのトラブルにもつながるため、慎重さが求められます。

上記の他にも、お店のSNS運営やホームページの更新をオーナー自らが担当することもあります。

 

2-2.売り上げが安定してきてからの仕事内容

経営が安定するとスタッフも増やせるため、オーナーは徐々に経営にかかわる業務を行うことになります。経営が安定した状態からさらに店舗の売り上げを伸ばす方法として、下記の2つの選択肢が挙げられます。

店舗規模の拡大

在籍する女性キャストの人数を増やし、顧客の対応数を増やす方法です。店舗に人気が出て顧客の対応数を増やすことができれば、自然と売り上げもアップするでしょう。ただし、店舗の拡大にともなって人件費や女性キャストの送迎費といったコストがかかる点に注意が必要です。

多店舗展開

店舗に人気が出たら、姉妹店を開業することも可能です。複数店舗を持てば合同キャンペーンを展開するなど、さまざまな経営戦略を立てられます。また、円滑に店舗を展開するためには、安心して新店を任せられる人材を育てておく必要があります。

上記の2つの方法には、スタッフ管理や顧客管理が複雑化するリスクがあります。あらかじめ管理システムを確立するなどの対策を行っておくと、リスクを軽減できるでしょう。

 

3.風俗店オーナーは儲かる?

風俗店に限らず、店舗経営においては、お店の収益全額が風俗店オーナーの収入になるわけではありません。店舗の収益から支出を差し引いたものが店舗の利益となり、その利益が風俗店出資者の取り分となります。また、風俗店を開業するための初期費用がかかることも考慮する必要があります。

風俗店オーナーは儲かるのか、店舗の収益と支出、開業費用の観点から解説するので、参考にしてください。

 

3-1.店舗の収益

例えば、風俗店オーナーが以下のようなお店を1店舗経営していたとします。

客単価1万5千円
バック額8千円
店舗側の取り分7千円
1日の客数10人
営業日数30日

上記の店舗においては、客単価1万5千円の内、風俗嬢に渡すバックなどを差し引いて、風俗店経営者の利益分は7千円になったと考えます。すると、店舗の1か月の収益は7千円×10人×30日で210万円です。年間の収益に換算すると、210万円×12か月で2,520万円になります。

女性キャストの在籍数が増え、1日あたりの客数を増やせれば、さらなる収益の拡大を目指すことも可能です。風俗店の女性キャストは短期間で退店するケースも多く、在籍女性数を安定させることが店舗経営の安定化に直結するとも言えます。

また、2店舗目以降を新規開業することで年収アップを目指すことも可能です。ただし、店舗によって客入りや客単価が変わることも考慮する必要があります。

 

3-2.店舗の支出

風俗店に限らず、経営者には経営を行うにあたってさまざまな支出が発生します。風俗店で主に必要となる支出と金額例は以下の通りです。

支出項目金額例
賃料20万円
広告宣伝費50万円
求人広告費50万円
通信費10万円
ドライバーへの給料(1人)20万円
雑費10万円

上記の場合、月の支出は160万円となります。今回の例で言うと、1か月の収益210万円から支出160万円を引いた50万円が、風俗店オーナーが手にできる収入です。年収に換算すると50万円×12か月で600万円になります。

キャストたちへのバックも含め、風俗店の支出は、月の売り上げの約半分を占めると考えるのが妥当です。つまり、年収3,000万円を目指すためには、およそ6,000万円の売り上げを得る必要があります。

 

3-3.開業費用

風俗店オーナーの収入を考える際に忘れてはならないのが開業費用です。風俗店の開業の際には、事務所取得や開業手続きにかかる初期費用、キャストの送迎に使用する車の購入費用などが必要になります。開業費用の支出項目や金額例は以下の通りです。

支出項目金額例
事務所取得、什器・備品購入50万円
開業手続き10万円
Webサイト制作20万円
車両購入130万円

上記の場合、風俗店開業のためにはオーナーの個人的な資産から210万円を支出する必要があります。つまり、風俗店を開業して最初の数か月は、開業費用の返済のためほとんど無収入になると考えてよいでしょう。また、初月から経営を軌道に乗せることは難しく、利益が出るまではしばらく赤字が続く可能性も考えられます。

 

4.風俗店オーナーになる前に必要な準備

風俗店を開業させるには、法律に関する知識やある程度の資金の準備が必要です。風俗経営を成功させられるよう、以下の3つを確認しておきましょう。

資金

風俗店の開業時には、物件の取得や家賃などの初期費用に加えて、店舗経営が軌道に乗るまでの運転資金も必要です。

店舗の規模や集客力によって多少の差はあるものの、一般的に店舗経営が軌道に乗るまでには1,000万円程度の資金が必要と言われています

法律の知識

風俗店を開業する際は、業態や提供するサービスによって必要な書類や手続きが異なります。また、風営法や売春禁止法に抵触する営業を行えば、お店が摘発されることもあります。

手続きについて行政書士などの専門家に代行を依頼する場合でも、風俗店オーナーとして可能な限り法律についての知識を身につけておきましょう。

人材

お店の経営が軌道に乗った後に、店舗運営の大半を任せる男性スタッフと、オープン時から接客を担当してもらう女性キャストの確保も重要です。

人材の確保は、求人サイトなどの広告媒体で募集する他、風俗業界の知り合いから店舗のイメージに合った人を紹介してもらう方法もあります。法律の遵守は、働く男性スタッフや女性キャストにも求められます。人材の採用後は開業に向けて準備を進めつつ、法律に関する指導も行いましょう。

 

5.風俗店オーナーとして収入をアップさせる5つのコツ

風俗店オーナーは、店舗の売り上げを安定させられれば高収入を得ることも可能です。ただし、風俗店経営はある程度の資金やノウハウがなければ失敗するリスクも上がります。風俗店オーナーとしての収入をアップさせるためには、経営のコツを理解することが重要です。

以下では、風俗店オーナーとして収入をアップさせるコツを2つに分けて解説します。

 

5-1.まずは経営ノウハウを学ぶ

オーナー自身が風俗店ならではのルールや働き方を把握しているかどうかは、経営に大きく影響します。安定的に風俗店を経営するには、事前に店舗運営のノウハウを学ぶことが大切です。

効率的に経営ノウハウを身につける方法として、実際に風俗店で勤務するのがおすすめです。風俗店スタッフとして働けば、業界のルールや業務内容などを学んだ上で開業できます。また、独立を目的に働く場合は「店長・幹部候補」の求人へ応募すると店舗運営の業務に携われます。

 

5-2.小規模からスタートする

風俗店経営は、工夫すれば少ない初期費用で開業できる場合もあります。始めから複数店舗の経営を検討する方もいますが、多店舗経営は収入が大きい一方で、リスクも大きいことに留意しましょう。

まずは1店舗から始め、経営が軌道に乗ってからスタッフ数を増やして多店舗展開を検討する方法が堅実です。

 

5-3.コンセプトを明確にする

風俗は数多くのお店がしのぎを削る業界です。コンセプトがあいまいな場合、他の風俗店に埋もれてしまい売り上げが伸び悩みやすくなります。そのため、お店のコンセプトを明確にして他店との差別化を図るとともに、お店の魅力や特徴をお客さんに訴求することが大切です

例えば、巨乳や熟女、学園系など、ある程度のニーズが見込めるコンセプトを打ち出すことは王道的と言えます。コンセプトに併せて採用するキャストやサービス内容を考え、お客さんに好まれるお店作りをすることが大切です。

競合が少ないコンセプトを考え、市場の新規開拓を狙うのも効果的と言えます。ただし、コンセプトがニッチすぎると利用者が少なく、利益を出すのが難しくなる点に注意する必要があるでしょう。

 

5-4.キャストの獲得・育成を重視する

風俗店経営の成功はキャストの質によって大きく左右されます。そのため、人材採用に力を入れ、お店のコンセプトに合ったキャストを集めることが不可欠です。キャストが稼ぎやすく勤務しやすい職場環境を整えることで、採用した人材の定着を促すことも重要となります。

風俗店のサービスは人と人とのコミュニケーションが土台となっており、たとえ美人なキャストを揃えていても、対応が悪ければ顧客は増えません。今は口コミなどの評判も集めやすいため、キャストのサービスの質が悪ければ、利用を検討している方も離れていくでしょう。キャストは採用するだけではなく、教育して質を高めていくことが大切です。

 

5-5.店舗の広告・情報発信に力を入れる

魅力的なコンセプトや質の良いキャストが揃っていても、お店の存在が知られていなければお客さんは集まりません。そもそも風俗店の数は多く情報が埋もれやすいため、積極的に情報発信をしてお店の存在をアピールする必要があります。

風俗店の集客方法として効果的なのは主に以下の4つです。

  • 風俗ポータルサイトへの広告掲載
  • 紙媒体への広告掲載
  • SNSの運用
  • お店のホームページの開設

広告媒体に掲載するには費用がかかりますが、即効性が高いという大きな強みがあります。ホームページの開設や集客用SNSの運用はコストが少額もしくは0円から始められるというメリットがある一方で、即効性が低く確実性もない点に注意が必要です。1つの集客方法にこだわらず、複数の方法を並行して利用することで宣伝効果を得やすくなるでしょう。

 

まとめ

風俗店オーナーは、経営が軌道に乗るまでは店舗スタッフとしての業務を経営に関する仕事と並行して行う必要があります。店舗の売り上げが安定していくと、徐々に店舗スタッフの仕事の割合を減らし、経営に専念していくことが一般的です。

風俗店の開業には物件の取得費用をはじめとした初期費用が必要です。開業後3~6か月は無収入の期間があることを想定し、ある程度の資金を準備しておきましょう。

オーナーとして売り上げを増やしていくためには、経営のノウハウを身につけておく必要があります。経営のノウハウに不安がある場合は、フランチャイズへの加入を検討することもおすすめです。