人々に性欲がある限り、性風俗産業は衰退しません。性欲は人間の三大欲求の1つであり、なくなることはないとされています。近年では生涯未婚率も増加しており、風俗経営は今後もより注目されるビジネスと言えるでしょう。
風俗業界に参入し、経営を成功させるためには、まず業界の現状と将来性をきちんと考えておくことが大切です。そのうえで、成功に向けた経営術を実践しましょう。
そこで今回は、風俗業界の現状・市場規模から、将来性、成功を収めるための鍵まで詳しく解説します。風俗業界への参入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
風俗業界へ参入するなら、まずは風俗業界の現状・市場規模について確認しましょう。
矢野経済研究所が公表した調査結果によると、2016年における風俗業界含むアダルト向け市場の経済規模は約47兆円でした。
風俗業界の市場規模は年々拡大していることから、上記調査結果の公表より6年以上が経過した現在では、さらに巨大市場となっていると言っても過言ではありません。
また、警察への風俗営業の開始届出数を見ると、2020年より過去5年間は横ばい状態となっていますが、デリヘル・ホテヘルなどの無店舗型風俗は顕著に増加している傾向です。一方で、店舗型風俗店は減少傾向にあることも分かります。
出典:警察庁「令和3年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」
近年では、無店舗型風俗店の新規開業が一般的となっています。今後は、デリヘルをはじめとした無店舗型風俗がさらに増加する見込みです。
風俗業界は、失うことを知らない男性の欲求に対してダイレクトに向き合っています。また、女性にとっては高収入を得られる業界でもあり、近年では女性の性欲を満たす「女性用風俗」の人気も高まっています。
歴史の移り変わりによって、需要が失われていく産業は数多く存在します。しかし、「性欲を満たしたい」「高収入を得たい」と考える方がたどり着く先でもある性風俗産業は、古くから一貫して需要の高い産業と言えるでしょう。
とは言え、店舗型風俗店が衰退して無店舗型風俗店が伸びるなど、業界内での動きがあることも特徴です。ここからは、風俗業界の将来性に関連するいくつかの詳細情報を解説します。
風俗業界の中でも、無店舗型風俗であるデリヘルは年々成長を続けています。デリヘルとは、女性キャストがお客様の指定した自宅・ホテル・レンタルルームに派遣して性的サービスを提供する風俗ジャンルです。
風俗業界と風俗の経営に関する法律である「風営法」は、切っても切れない関係にあります。1998年の法改正により適法となったデリヘルは、実店舗を構える必要がなく、深夜・早朝問わず24時間営業のできる唯一の風俗業種です。その開業ハードルの低さからデリヘル市場は爆発的に拡大し、現在では主流のジャンルとなりました。
大手デリヘルグループはもちろん、小規模なデリヘルでも繁盛しているケースは多く、現在でも新規開業が続いています。このように、デリヘルはあらゆる風俗業種の中でも特に将来性に長けている職種だと言えるでしょう。
デリヘルをはじめとした無店舗型風俗に注目が集まる一方で、店舗型風俗の経営環境には逆風が吹いています。これには、風営法などの規制が大きく関係しています。
店舗型風俗店は、風営法や自治体の規制による取り締まりが強化されたことによって、現在では限られたエリアでしか出店できません。加えて、出店できるエリアにはすでに多くの店舗型風俗店が存在しており、新規開業をする余地がないことも実情です。
したがって、店舗型風俗店の新規開業は事実上不可能と言っても過言ではありません。もし店舗型風俗店を開業したいのであれば、既存店を買収するM&Aが一般的な方法となります。
風俗業界は、かつてアンダーグラウンドな業界だと言われてきました。「風俗店は暴力団と密接な関係をもっている」という噂を聞き、不安に思った方も多くいるでしょう。
実際に1980年~1990年代における日本の風俗業界には、暴力団と関係のある風俗店も一部存在していました。しかし、「暴力団排除条例」が2009年に施行され、取り締まりがさらに強化されたことによって、双方に大きなリスクやデメリットを抱える事態となりました。
現在では、暴力団との結びつきを根絶している風俗店が大半です。たとえ暴力団とのつながりをもつ風俗店があっても、取り締まりによってすぐに排除される傾向にあります。このように、風俗業界は業界全体の健全化が進んでいることが特徴です。
風俗業界は将来性の明るい業界とされていますが、単純に新規開業をして適当に集客をするだけでは、成功するとは言えません。着実に店舗数を増やしてきた風俗店オーナーは、その実績に至るまでの努力を続けてきています。
最後に、風俗業界で成功を収めるためのポイントを3つ、それぞれ具体的に紹介します。
風俗店を新規開業するなら、お店のコンセプトや方向性は慎重に検討することが大切です。
お店のコンセプトによって、そのコンセプトに見合ったオプションサービスや備品を用意する必要があるほか、お店に在籍させる女性キャストの系統も揃えなければなりません。コンセプトが決まっていない状態でこれらを揃えると、不統一な印象が生じてお客様の満足度を下げてしまう可能性があります。
また、デリヘルを開業するのであれば、ほかにはない新たなコンセプトを打ち出すことも鍵です。デリヘル業界は競合店が多く、競合と似たようなコンセプトでは多くのお客様の注目を集めることができません。珍しいコンセプトを打ち出して差別化を図るためにも、徹底的に競合調査を行いましょう。
風俗を利用するお客様は、女性キャストを目当てに来店します。どれほど競合に負けないようなコンセプトを打ち出したとしても、キャストの質が低ければ、新規顧客は獲得できてもリピーターの増加は期待できません。そのため、質の高いキャストの確保にも力を入れましょう。
風俗求人サイトなどに求人広告を掲載し、前向きに働いてくれるキャストを採用するだけでなく、キャストに対するプレイや接客マナーなどの教育も欠かせません。また、電話対応などを行う男性スタッフの質も、女性キャストと同様に重要です。
高級店や繁盛店は、女性キャスト・男性スタッフの質の高さも評価されているため、一度利用して実際に接客態度をチェックしてみることもおすすめします。
風俗フランチャイズとは、風俗事業を展開する大手グループの本部(親企業)からお店の経営ノウハウ・ブランド力を提供してもらう代わりに、その対価として定められた加盟料(ロイヤリティ)を毎月支払うというビジネスモデルです。
フランチャイズに加盟することで、風俗経営における相談先が確保できるため、風俗店の経営経験が乏しい方でも気軽に相談できるようになります。さらに、幅広い人脈を構築できたり、開業・集客・広告に関するサポートを受けられたりする点もメリットです。
風俗フランチャイズの加盟料は、大きく売上連動型と月額固定型の2種類に分けられます。低リスクで風俗業界へ参入したいという方は、より開業ハードル・失敗リスクの低いデリヘルフランチャイズに加盟して開業することがおすすめです。
風俗業界の市場規模は、年々拡大しています。歴史の移り変わりによって需要が失われていく産業は数多く存在するものの、性産業は今後も需要の高まる産業と言っても過言ではありません。
しかし、店舗型風俗店が衰退して無店舗型風俗店が伸びるなど業界内での動きがあるほか、ただ適当に経営するだけでは成功は期待できないことから、一概に「風俗業界の将来性は明るい」とは言えないことに注意が必要です。
風俗業界で成功を収めるためには、風俗経営に関する知識を身につけることはもちろん、お店のコンセプトを明確にしたり、質の高いキャスト・スタッフを確保したりすることも欠かせません。低リスクで風俗業界へ参入したいなら、デリヘルフランチャイズへの加盟がおすすめです。